2010年 05月 07日
おもだか家物語 13回目 |
いよいよ、具体的にお金のことを考えないといけない時期になった。
当初から、双方の両親共、孫のことを考え今の小学校の区域で新しい家を建てることに
賛成していてくれた。
また、ありがたいことに双方とも多少の援助をしてくれそうな雰囲気を常に匂わせていた。
でも、タクにしてみれば、今のところ、どちらの親とも同居する予定ではなかったので、
出来ることなら自分とスミでどうにかやりくりしたいと考えていた。
しかしながら、双方の親とも、押し付けるわけでもなく、
心の底からの気持ちで援助したいと思ってくれているので、断る理由も特に見当たらない。
断ることで、逆に波風が立ってしまうこともある。
しかも、実は非常にありがたい。
結局、スミと相談して、双方の親から同じ金額を援助してもらうことにした。
互いに200万円ずつ、あわせて400万円。
二人にとって非常にありがたい援助となる。
それを見越しての資金計画。
二人とも住宅建設に要する費用については、必要以上に調べてきたつもりだった。
しかしながら、”我が家の資金計画はこれが正解”といったものはなかなか見つからない。
結局のところ人それぞれで金融機関による違いもあれば、ローンの組み方による違いもある。
ケースバイケース、我が家は我が家なりに、ということのようだ。
スミは、計画の進行に対し、目の前の課題を思ったとおりの形で次々にクリアして行くことを
希望し、想定していた。
しかし、どうもそれは難しいのではないか、と思い始めていた。
全てを理解し、思ったとおりに進めるには金融・不動産・建築など、色んな分野の専門的な
知識を身につける必要がありそうだった。
タクと相談した結果、まず何か進めなければ次が見えてこないという意見は共通していた。
とりあえず、という言い方になってしまうが、おおまかな金額は把握しておきつつ、
建築業者を確定し、金融機関を決定し、とにかく進めていこうということになった。
二人の概算、
土 地: 900万円
建 物:1800万円
諸経費: 300万円 計3000万円
に対する資金
自己資金: 500万円
援 助: 400万円
借 入:2100万円 計3000万円
この内容については、以前から二人で話してきたものと変わらない。
土地がこの予定金額でどうにか手に入れられそうなので、基本的にはそのまま。
よって、おおまかな家の値段1800万円。
これがこの日以降、二人の大きな目標となった。
スケジュールの主導権を与えられたスミもまずは建築業者探しだと思った。
この金額で、どのメーカーがどんな家を提案できるのか。
家族の希望がどこまで叶えられるのか。
不安と希望、いろんな思いがスミの頭を駆け巡った。
「ねぇパパ、早めに建築屋さん探そうか?」
タクは瞬間的にニヤッとした。
スミはタクの思ったとおりの提案をしてしまった。
「そうだね。」
タクはひと言だけ言った。
つづく
当初から、双方の両親共、孫のことを考え今の小学校の区域で新しい家を建てることに
賛成していてくれた。
また、ありがたいことに双方とも多少の援助をしてくれそうな雰囲気を常に匂わせていた。
でも、タクにしてみれば、今のところ、どちらの親とも同居する予定ではなかったので、
出来ることなら自分とスミでどうにかやりくりしたいと考えていた。
しかしながら、双方の親とも、押し付けるわけでもなく、
心の底からの気持ちで援助したいと思ってくれているので、断る理由も特に見当たらない。
断ることで、逆に波風が立ってしまうこともある。
しかも、実は非常にありがたい。
結局、スミと相談して、双方の親から同じ金額を援助してもらうことにした。
互いに200万円ずつ、あわせて400万円。
二人にとって非常にありがたい援助となる。
それを見越しての資金計画。
二人とも住宅建設に要する費用については、必要以上に調べてきたつもりだった。
しかしながら、”我が家の資金計画はこれが正解”といったものはなかなか見つからない。
結局のところ人それぞれで金融機関による違いもあれば、ローンの組み方による違いもある。
ケースバイケース、我が家は我が家なりに、ということのようだ。
スミは、計画の進行に対し、目の前の課題を思ったとおりの形で次々にクリアして行くことを
希望し、想定していた。
しかし、どうもそれは難しいのではないか、と思い始めていた。
全てを理解し、思ったとおりに進めるには金融・不動産・建築など、色んな分野の専門的な
知識を身につける必要がありそうだった。
タクと相談した結果、まず何か進めなければ次が見えてこないという意見は共通していた。
とりあえず、という言い方になってしまうが、おおまかな金額は把握しておきつつ、
建築業者を確定し、金融機関を決定し、とにかく進めていこうということになった。
二人の概算、
土 地: 900万円
建 物:1800万円
諸経費: 300万円 計3000万円
に対する資金
自己資金: 500万円
援 助: 400万円
借 入:2100万円 計3000万円
この内容については、以前から二人で話してきたものと変わらない。
土地がこの予定金額でどうにか手に入れられそうなので、基本的にはそのまま。
よって、おおまかな家の値段1800万円。
これがこの日以降、二人の大きな目標となった。
スケジュールの主導権を与えられたスミもまずは建築業者探しだと思った。
この金額で、どのメーカーがどんな家を提案できるのか。
家族の希望がどこまで叶えられるのか。
不安と希望、いろんな思いがスミの頭を駆け巡った。
「ねぇパパ、早めに建築屋さん探そうか?」
タクは瞬間的にニヤッとした。
スミはタクの思ったとおりの提案をしてしまった。
「そうだね。」
タクはひと言だけ言った。
つづく
by omodakablog
| 2010-05-07 19:24
| おもだか家 物語